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半田裕のスポーツマーケティング考
スポーツマーケティング考 第1話 【私の考えるスポーツマーケティング】
半田裕のスポーツマーケティング考

スポーツマーケティング考 第1話 【私の考えるスポーツマーケティング】

下記に述べる事は、私が30年間のスポーツビジネスの実務に基づく経験と知見に、7年間の大学における教員生活を通じて研究した結果辿り着いた、私の研究課題の言語化になる。

この考えを体系化し、それを言語化し、映像として残す事、およびその仕組みと手法を実際のonline/offlineの講義を通じて一人でも多くの次世代の若者に伝授する事。

これが私の当面の活動規範になる。

◆研究課題◆

スポーツの持つ権利・コンテンツ(放映権、スポンサーシップ、商品化、興行収入、データベース、肖像権 等)をいかに一般企業の二つの事業目標である、①ブランド価値の向上、②事業数値の向上 に最大活用するか?その課題を解決するマーケティング戦略の創造から実行のプロセスに必要な知見および、そのプロセスそのものの創造。

またスポーツビジネスの構造上。スポーツマーケティングの三つの側面(プロセス)において、それぞれに必要とされる知見を系統だてて説明し、そのバックグランドが無いと、全ての活動の連動を基にしたマーケティングプラン自体の創造および投資に見合った価値交換ができないことの根拠の研究

一つ目の3つ

① 大きな大会の権利を対象にした、自社の長期マーケティング戦略の策定とROIの策定

② 大きな大会の権利を奪取する政治的工作と権利の獲得(①があるのでどのような権利、条件を契約書に入れるかおよび投資額が明確)

③ 権利を奪取した後のアセット(スポーツ資産)を活用したMI(マーケティングの連動)とMP(マーケティングパイプ)の策定とPM (プロジェクトマネジメント)

二つ目の3つ

これらの仕事の内容が下記のような団体、組織のマーケティングスタッフで、その価値交換の手法がそれぞれ違う事の研究

① FIFA、IOC、IMGのような権利元のビジネス

② ナイキやアディダスのようなグローバルスポーツブランドのビジネス

③ オリンピック、FIFAワールドカップ、プロリーグ、競技団体の日本代表等の協賛企業

ナイキやアディダスやIMGがすでにその創業当時から創造してきた、スポーツの資産の価値交換を実際のビジネスの俎上で実行してきた手法を解き明かし、そのグローバルスタンダードを日本の企業および団体におけるスタンダードにすることが私の研究面での目標になる。

スポーツに資金を提供する側の理論と根拠を知る事が長期的に見てスポーツへの資金の流入を促進し、結果日本のスポーツビジネスの事業規模が15兆円を迎える日が来ると考える。それを成す人材の育成と彼らへの知見の提供こそが私の教育面での目標になる。

マーケティング5.0の時代の到来および五輪汚職で、長らく日本では当たり前であったメディアの広告枠を中心としたスポーツビジネスの構造が成り立たなくなる現在、上記のような知見と意識を持った日本人を一日も早く、一人でも多く社会に送り出したいと考えている。それこそがスポーツ庁の掲げる「スポーツの成長産業化」に拍車をかけられる鍵だと強く信じている。そのための【スポーツ次世代セミナー】」であり、【スポーツ次世代カンファレンス】」であり、やがて開講する【Global Sport Marketing Academy】なのである。