トップ
半田裕のスポーツマーケティング考
スポーツマーケテイング考 第2話 【アカデミーの構想】
半田裕のスポーツマーケティング考

スポーツマーケテイング考 第2話 【アカデミーの構想】

現在、大学の教壇で春学期に「国際スポーツビジネス論」そして秋学期に「国際スポーツマーケテイング論」という講義をそれぞれ15回ずつ、年間30回の90分授業を展開している。

現在オンラインで展開している【スポーツ次世代セミナー】はこの大学の30回の講義を基に組み立てられている。

❶ BASICコース ❷ ADVANCEコース ❸ BEYONDコース と称し、各4回(合計12回)に90コマの講義を圧縮して展開している。 大学の1年間の講義を、この3つの階段を上り、3か月(12回)で受講できるわけだ。

その中でもBASICコースの内容は「グローバルスポーツマーケテイング概論」と言い、私が大学で繰り広げる講義の根幹になる話になる。

現在の日本のスポーツ界の現状をPEST分析する事からわかる、日本のスポーツ界の現状と課題と可能性の理解だ。

PESTとは(釈迦に説法だが)日本のスポーツ界を4つの事象に基づき検証する外的要因分析の一つの手法だ。 ①政治 ②経済 ③社会 ④技術の4つの切り口になる。

例えば、経済のところではナイキとミズノの過去7年間の売り上げの推移を東洋経済新報社の出版する業界地図の資料から読み取る。この記事は『会社四季報』の経済記者が、全ページ執筆しており数字に偽りは無い。

2022年度の売上は、ナイキ:5兆7963億円、これに対してミズノ:1727億円。現在ミズノの34倍ナイキは世界で製品を販売している。

自動車のメーカーで例えてみよう。ナイキをTOYOTAだとしたら、ミズノはダイハツ以下の規模になる。なぜ、このような差が生まれたのか?ここに日本のスポーツ界が持つ、弱点が見て取れる。それは何だろう?

2017年から22年度の6年間の成長率を見て見よう。ナイキは、3兆8128億円から5兆7943億円に成長た。1兆9815億円売り上を伸ばした。ミズノは、1887億円から1727億円に減少した。160億円売り上げを減少させた。

なぜ、このような事が起こったのか? ミズノの創業は1906年。ナイキがナイキのブランドを販売開始したのは1977年だ。70年も遅れて業界に参入したブランドになぜここまでの差がつけられたのか?

ここに日本のスポーツ界が持つ、弱点が見て取れる。それは何だろう? 皆さんも考えてほしい。

私はその明確な理由を知っている。その課題解決の方法も分かる。このような課題を解決できる人材が身につけなくてはいけないスキル(能力)も熟知している。          

そのような人材を育成する事が私の使命になる。                                                         ゆえに、スポーツ次世代セミナーであり、スポーツ次世代カンファレンスであり、グローバルスポーツマーケテイングアカデミーとなるわけである。                 日本の、そして世界のスポーツ界をイノベートする日本人の次世代のスポーツマーケターを私は必ず育てる。