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半田裕のスポーツマーケティング考
スポーツマーケティング考 第5話 【社会に出てからもう一度学びたくなる理由】
半田裕のスポーツマーケティング考

スポーツマーケティング考 第5話 【社会に出てからもう一度学びたくなる理由】

今日はDESIGN THE FUTURE -TARO KAGAMI-から引用です。

「社会に出てからもう一度学びたくなる理由」       

コピーの勉強をする時も、デザインの勉強をする時も、必ず先輩方に言われたことは「いいものをたくさん見なさい」という事。これは100%正しい。センスと言うものがあるとすれば、それは知識量である。ところがあらゆるクリエイティブを学ぶ際、完成物を見ただけではその本質的な創造性の半分も学べない。なぜならアイデアの凄みというのは、クライアントから要求されたオリエンテーション〔問題〕とアイデア〔答え〕とのギャップにこそ存在するからだ。

しかし街で目にする建築物にも、テレビで流れるCMにも、クライアントが最初に示した課題文は言わずもがな載っていない。だから私たちは表層的に目に見えるアイデアが、なぜそこに至ったかという経緯を頭の中でトレースする必要がある。決してアイデア自体を見てはいけない。なぜ一度社会を経験してから大学院に戻る人が強いかと言えば最初のオリエンからアウトプットまでのプロセスを何度も経験しているからだ。同じ完成物から得られる情報の量と質に、社会を知らなかった学生時代と比べて天と地の差がでる。

つまり、言い古された言葉ではあるが、世の中にある全ての蓄積された知識やテクノロジーはツールでしかなく、それぞれの環境下で与えられた個々の課題に対する解決策の提供のレベルは、その過程を何回経験したかにかかっているという話である。

私たちは成長し続けれるのだ。