トップ
半田裕のスポーツマーケティング考
スポーツマーケティング考 第10話 【シン・スポーツマーケティング】
半田裕のスポーツマーケティング考

スポーツマーケティング考 第10話 【シン・スポーツマーケティング】

スポーツのもつ価値は今までは、①TV放映権②スポンサーシップ権③興行権④商品化権が掲げられていた。また選手サイドで言えば、⑤肖像権もその一つと考えられる。また昨今では、⑥として各競技団体、チームなどが囲い込むファン層や競技者層から集約したビッグデータ権も今後の大きなスポーツの価値として考えられるだろう。

そのスポーツの資産、価値を企業の①ブランド価値の向上②事業数値の向上のために価値交換を市場で起こすマーケティングをスポーツマーケテイングと考える私の研究目的において、間違いなくフィリップ・コトラーの言うマーケテイングの進化への理解が大事になる。従来の製品中心の「マーケティング1.0」、消費者志向の「マーケティング2.0」から脱し、人間中心のマーケティング原理を説いた、「マーケティング3.0」、人間中心のマーケティングを実現するためにまったく新しいフレームワーク「5A」を発案した、「マーケティング4.0」、そしてコロナ禍で急速に進んだデジタル化に対応するためのマーケティング戦略の進化、デジタル空間、リアル社会、そのいずれもで顧客体験の満足度を上げていくにはどうすればよいのか?いよいよ、「マーケテイング5.0」の時代の到来である。

メディアの進化に伴い、消費者の多様化が起こり、ターゲットの消費者に対するマーケテイングコミュニケーションの手法が複雑多岐に渡っている中で、スポーツの価値(多様化)×マーケティング手法(多様化)=スポーツマーケティングの進化となるわけで、その解の創造の中で、統計学、データサイエンス、デザイン思考、アート思考なるプロセスマネジメントも組み入れていくその内容を体系化する作業を進めている。複雑だけれど面白い作業でもある。TVでの大会を通じたブランド名の露出とCM枠の活用+販促キャンペーンのみでは企業の経営目標を達成できるわけがない時代の到来だ。

もっと緻密で、脳みそを活用するべき作業だ。

楽しくなってきたね。#スポーツマーケ完全攻略