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半田裕のスポーツマーケティング考
スポーツマーケティング考 第27話 【スポーツをデザインする時代の到来】
半田裕のスポーツマーケティング考

スポーツマーケティング考 第27話 【スポーツをデザインする時代の到来】

デザインと言われると私たちは平面媒体上の広告表現や立体的な造形物をデザインすることやそれらをデザインする特別なチカラを持った人たちを想像します。

ではなくて、現代では何もないところから、何かを創造する。つまりクライアントが持つ課題に対する解決策を創造する事や、自分自身の未来をゼロから創造する事も同意語なのです。と思えば、私たちもデザイナーが考えるように思考し、彼らがたどるようなプロセスを学び、ゼロから形あるものを創造するチカラを手に入れれば良いわけです。それを系統だて、言語化してくれているのが「デザイン思考」なのです。

スポーツのビジネスをデザインする。スポーツの資産を活用し、いかに人々をワクワクドキドキさせるような発想力を鍛えるのかというそんな話をスポーツのエッセンスを取り混ぜながらマーケットで実装化できる人材の育成。 これが大切だ。 スポーツを体育する時代は終わった。スポーツは社会学からもっと経済学、経営学の世界に近づいていくのだ。そんな時代の

人材が手に入れるべき思考法が【デザイン思考】だ。今日はデザインフルカンパニーという書籍からの引用を紹介する。

CHANGE IS POWER

DESIGN IS CHANGE

ビジネスの成功を形づくる主な成分は、じつは二つしか無い。ブランドとその提供だ。

ブランド構築で大きな問題となるのは、複雑な組織にシンプルなアイデアを実行させることだ。

現在の状態を改善された状態に変えようとする者は誰でもデザイナーだ。

デザイン思考に長けた人は総じて、共感的で、直感的で、想像力に富み、理想主義者だ。

もしイノベートしたいなら、着手すべきはデザインだ。前に進む道は【デザイン・Design】しなくてはならない。

シックス・シグマを王座から追放する経営革新とは、デザイン思考だ。それはあなたの会社のマーケティング部門に行きわたり、研究部門に浸透し、プロセスを変革して、文化を活性化する。

消費主義の問題は、欲望を生み出すことではなく、欲望を完全に満たせないことにある。欲望は人間の基本的衝動だ。私たちの欲望には、気分良くものを買うことも含まれる。

デザインは【広告と製品】のものから、プロセス・システム、そして組織のものへと急速に拡張しつつある。

デザインがイノベーションを推進し、イノベーションがブランドに力を与え、ブランドがロイヤリティを築き、ロイヤリティが利益を持続させる。長期的利益を求めるなら、デザインからはじめることだ。

人々の心をとらえ、夢中にさせるような体験を確実に商品化するには、デザイナーを雇う以上のことをしなくてはならない。必要なのはデザイナーであることだ。

資本主義社会が【いまある状態】の考え方だけで動いていたら、何の冒険もなく、何もえられないだろう。

左脳と右脳が一体となって作用すると第3の脳が現れ、一方の脳だけではできないことをやってのける。

第3の脳で考える者は安易な選択肢で満足しない。彼らは一見相反するニーズがともにみたされるような基盤を見つけてみせる。

デザインフルなリーダは、【ORの抑圧】を退け、【ANDの才能】を支持する。

デザインフルなリーダーとクリエイティブなアーティストは、ほとんど同じだ。

ルールを打破するイノベーションには、遊びの感覚や喜びが不可欠だ。厳密なやり方でがんじがらめにしてはいけない。

私たちの文化がテクノロジー色を強めれば強めるほど、官能的かつ隠喩的な美の力が必要になる。

私たちが何者で、どこに暮らし、何を信じているかにかかわらず、心の琴線にふれる形や色、匂い、配置、パターンがある。

企業が失敗するのは、進路の選択を間違えるからでは無い。もっといい道筋を想像できないからだ。

工業化時代を受け継ぐのは情報化時代だとうたわれてきた。だが、デジタル革命の真の恵みは、情報、インフォメーションではなく協力、コラボレーションだ。

ルールを打破するイノベーションには、遊びの感覚や喜びが不可欠だ。厳密なやり方でがんじがらめにされるわけにはいかない。デザインは「遊ぶ」を意味するラテン語、ludereを語源とする「遊びの(ludic)」プロセスなのだ。

デザイナーはロジックとマジックの間の空間で跳ねまわる。

彼らは自分が何をしているかを、それをしている最中に学ぶ

イノベーションが会社の文化から生まれることを理解しているひとはほんのわずかだろう。

CHANGE IS POWER

DESIGN IS CHANGE

デザインフルカンパニーより抜粋